緑に映える“赤い水田” 長崎・小値賀 田植えシーズンの風景

水が張られた赤い水田=小値賀町浜津郷

 4月中旬、北松小値賀町の県道小値賀循環線を車で走った。島は田植えのシーズン。驚いたのは水田の色だ。あちらこちらに赤い水田が広がっていた。町によると、小値賀諸島は火山の噴火によって形成されたため、土壌は玄武岩で鉄分を多く含んだ赤土だという。
 浜津郷から笛吹郷へ南下した。西側の空と海、木々の緑に映える“赤い水田”を見つけた。植え付けられて日が浅そうな小さな苗が見える。赤土の畑も見つけた。水田よりも土の赤さがはっきり分かる。
 町産業振興課の博多屋雄一郎課長は「そんなに珍しいですか。赤土で作ってるからでしょうかね、小値賀の米は本当においしい。もちろん米は白いですよ」と先回りして教えてくれた。

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