ストリート“グランドピアノ”上越妙高駅光のテラスに設置 齊藤商事「大勢に弾いてほしい」

 齊藤商事(上越市島田)は上越妙高駅西口「光のテラス」にグランドピアノを設置した。ストリートピアノとして駅を訪れた人が自由に弾ける。5日にお披露目された。

グランドピアノを演奏する関さんと見守る齊藤会長。演奏が始まると観客が増えていった

 光のテラスには、2020年に上越妙高駅周辺事業協同組合(飛田尚文理事長)がアップライトピアノを設置していた。経年劣化もあり、飛田理事長から引き継ぎを打診された齊藤商事の齊藤義輝会長が新品のグランドピアノを用意。4月22日に設置した。
 ピアノはヤマハグランドピアノC5X。5日は同社と同じ同市島田でピアノ教室を開いている関陽平さんが演奏。旅行者らは足を止めて演奏に聞き入り、写真を撮影していた。齊藤会長(86)は「ピアノに『限りなき明日へ』の心情を込めている。大勢の人に弾いていただきたい」と話した。
 この日は特別にピアノの「屋根」を開けたが、普段は閉じた状態で演奏する。二葉楽器の市川智一課長は「保護のために閉めているので、開けずに優しい気持ちで扱ってほしい」と話した。

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