「燃料電池フォークリフト」に水素を補充するには? 京都・福知山で説明会

水素が充てんされるフォークリフトを見学する企業関係者(福知山市長田野町・SECカーボン京都工場)

 京都府は、水素を燃料とする「燃料電池フォークリフト」の使用法や導入のメリットを伝える説明会を、福知山市長田野町の長田野工業団地で開いた。団地内の企業31社が参加し、リフトに水素が注入される手順を確かめた。

 脱炭素社会の実現に向け、府は2021年度から舞鶴市で水素の供給体制やコストを検証する実証実験に取り組んでいる。22年度はさらに普及を図ろうと、同団地と綾部工業団地から2社を実験に加えた。

 実演では、実証実験に協力する炭素製品製造のSECカーボン京都工場(同市長田野町)で使う燃料電池フォークリフトを用いて、水素を補充する方法を説明。水素ボンベを積んだ専用トラック「移動式水素ステーション」の管をリフトに差し込み、約3分で水素を注入した。1回の補充で約8時間動かせるという。

 神戸製鋼所福知山工場の田原尚樹さん(53)は「脱炭素化は魅力的。工場ではフォークリフトを24時間動かすため、供給体制が整えば導入する方向で考えたい」と話していた。

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