新型コロナウイルスの法的位置付けが「5類」に移行した8日朝、京都市内では、マスクを着けた人と外した人の両方の姿が見られた。「行動制限がなくなるのはいい」「感染はまだ怖い」など、歓迎と不安が入り交じる初日となった。
大型連休が明けた市中心部の四条烏丸や四条河原町では、勤務先や学校へ急ぐ人が目立った。京都府京田辺市の会社員(54)は「感染対策は必要だが、仕事で人間関係を築く上でも表情が見えた方がいい」とこの日から通勤時のマスク着用をやめ、5類移行を前向きに捉えた。
一方、マスク姿の右京区のパート女性(65)は心筋梗塞の既往歴があるといい「高齢者は感染すると生死に関わる恐れがある。まだ不安は大きい」と警戒を緩めていなかった。