唄に合わせて田植え体験 三島小児童らがコシヒカリの苗植える 那須塩原

田植えを体験する子どもたち

 【那須塩原】地域に伝わる田植え唄に合わせ、子どもたちが昔ながらの苗の手植えを体験する「唄で田植え祭り」が7日、東三島3丁目の水田で行われ、地元の三島小児童ら約30人が田植えを楽しんだ。

 田植え唄の継承に取り組む「那須苗取り田植唄保存会」が主催した。食の大切さや地域の伝統文化を後世に伝えようと、子どもたちに農業を体験してもらう「田んぼの学校」として毎年実施している。

 あいにくの雨となったが、児童らは雨がっぱを着用して午前9時から作業を開始。同保存会員らの笛の演奏や歌声が響く中、苗を植える間隔などの指導を受けながら取り組んだ。約1時間かけ、水田の一部約10アールにコシヒカリの苗を植えた。

 参加した同校6年大井彩珀(おおいあやは)さん(11)は「雨で寒かったが、泥の中が温かかった。収穫が楽しみ」と笑顔で話した。

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