米ビルボード、7/15付から条件付きでバンドル売上“ファン・パック”がアルバム・チャート反映へ

2023年夏から米ビルボードのアルバム・チャートに、商品とフィジカル・アルバムの限定的な組み合わせがカウントされるようになるが、3年前にこうした“バンドル”の廃止につながった問題を防ぐための新ルールが設けられている。

“ファン・パック”と名付けられたグッズとアルバムの新しい組み合わせは、多くのリスナーが望んでいると調査結果が示すように、ファンがチャートでお気に入りのアーティストを応援することを可能にする。ただし、このパックは一つのアルバム・リリースにつき二つのオプションに限定される。例えばスウェット・シャツとLP、TシャツとCDといった具合で、それぞれのアイテムは同じオンライン・ショップで個別に販売されなければならないという条件もある。ファン・パックには、コンサート・チケットやミート&グリートの参加権、バーチャル・アイテムや無形の特典は含まれず、商品のみが含まれるほか、アルバムのフィジカル・バージョンが含まれる必要がある。つまりデジタル・ダウンロードとグッズの組み合わせは、チャートの対象にはならない。また、ファン・パックは、発売日前にルミネートと米ビルボードの承認を得る必要がある。

米ビルボードの執行副社長でチャートとデータ・パートナーシップ担当のシルヴィオ・ピエトロルオンゴは、「ファン・パックの提供は、アーティストとファンのダイナミックな関係を認識するための方法です」と述べている。2023年春のルミネートによる“Music 360”レポートによると、Z世代リスナーの48%、そしてフィジカル・ミュージック購入リスナー全体の47%も、ファンが好きなアーティストへの支持を示すために、アーティストがより多くのグッズを提供することを望んでいる。ピエトロルオンゴはまた、ファン・パックは、「消費者がグッズや音楽を購入するための効率的なワンクリックのステップを提供する」と述べている。

ファン・パックを許可する新ルールは、2023年6月30日から7月6日までのチャート週を計測した7月15日付のチャートから適用される。

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