懐かしい戦後の暮らし、人形で再現 北上、14日まで作品展

釣りの最中にうたた寝するおじいちゃんとほほ笑むおばあちゃんを表現した作品

 奥州市衣川の人形作家、高橋静枝さん(67)の作品展は14日まで、北上市北鬼柳の江釣子ショッピングセンターパルで開かれている。独学で制作歴4年ながら、高橋さんが仕上げる高齢夫婦の人形は表情豊かで慈愛に満ち、夫の敏彦さん(65)が農村や商店街の小物を作って懐かしい戦後の暮らしを再現。高齢世代を中心に感動と共感を集めている。

 高橋さんの人形は、軍足に綿を詰めて頭や胴体を形作る。幼少期に衣川地区の中山間地で祖父母と暮らした思い出がテーマとなっており、針で糸を入れてほうれい線を再現し、眼鏡や衣服など細部にもこだわる。「一つとして同じものはない」と自信を見せる。

 展示は午前10時~午後6時。入場無料。

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