「日本サッカー 広島サッカーの原点が分かる」 広島とドイツ兵捕虜との交流を学生が未公開写真を交えて報告

広島サッカーの原点と言われるドイツとの交流について、広島経済大学(広島市安佐南区)の学生が、未公開の写真を交えて報告しました。

報告会を開いたのは、日本とドイツの交流史を研究している広島経済大学の 竹林栄治 教授のゼミです。1919年、捕虜として似島の施設に収容されていたドイツ兵サッカーチームと、広島の師範学校の生徒たちとの交流試合が行われました。こうした交流を通じドイツ兵から高い技術を学んだことが、「広島サッカー」の発展につながったといいます。

報告会では、ドイツ兵チームの未公開の写真も紹介されました。これまでに見つかっている写真のユニフォームとは色が違い、帽子もかぶっています。

竹林教授が去年、入手した資料の中にまぎれていたそうで、似島の施設に行く前に大阪の施設で撮影されたものとみられます。

広島経済大学 竹林栄治 教授
「戦後は、広島の人が全日代表のかなりの部分を占めていたと考えたときに、日本サッカーの原点と、広島サッカーの原点が同時に分かる、1枚の写真」

報告会では、学生たちが、新しくできるサッカースタジアムに、ドイツと広島サッカーの交流を示す銘文の設置を提案していました。

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