「繁殖に毎年 来て」 広島県内初 コウノトリのヒナが誕生 世羅町の電柱に巣

広島・世羅町は、国の特別天然記念物「コウノトリ」のヒナが、県内では初めて誕生したと発表しました。

杉木健那 記者
「あちらの電柱の上で、コウノトリの巣作りが確認されてから2か月余り、ついにヒナが誕生したということです」

世羅町教育委員会によりますと、2月末、世羅町でコウノトリのペアが巣を作ったことが確認されました。先月はじめには、卵が生まれたとみられます。

世羅町が兵庫県立コウノトリの郷公園に観察カメラの映像を確認してもらったところ、今月4日、親鳥がヒナにエサをやるような行動が複数回、確認されたことから、ヒナが誕生したことが推定されるということです。

近くに住む 徳光隆昭さん(75)
「うれしいことですよね。ヒナが大きくなること、繁殖に毎年、来てくれることを望んで見ていますね」

県内でコウノトリが巣を作り、繁殖したとされるのは初めてです。何羽産まれたのかはわかっていませんが、ヒナはおよそ70日間、巣で過ごし、7月中に巣立ちを迎えるとみられます。

世羅町教育委員会は、「無事にヒナが育つよう、マナーの徹底に一層協力してほしい」と呼びかけています。

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