〈新型コロナウイルス〉新型コロナ5類移行 「自主判断」で対策継続 県対策本部会議は廃止 知事、県民に感謝

 県は8日、第84回新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた。同日から同感染症に関する感染症法上の分類が2類から5類へ移行したことを受け、同日付で特別措置法に基づく対策本部会議を廃止した。
 同日、花角英世知事は、同感染症への対応が新たな局面を迎えたことで、県民へ「基本的な感染対策は個人や事業者が自主的に判断することになる。(今後も)体調不良時の検査や陽性時の外出自粛などをお願いしたい」と呼び掛けた。

対策本部会議の開始に当たり、あいさつする花角知事

 令和2年2月29日、県内で最初の感染者が確認されて以降、観光客の大幅な落ち込みによる観光・飲食業界の業績悪化や文化・芸術活動の自粛など、県民生活は3年余りにわたり厳しい状況に置かれた。花角知事は本部会議の最終会議に当たり、「(この間)各種の取り組みを『オール新潟』で実施してきた。県民、医療従事者、市町村、関係者の皆さんの多大な協力に感謝」と述べた。
 ただ、新型コロナウイルス感染症が終息したわけではない。マスク着用などの感染対策は個人に委ねられるが、感染した場合の検査・医療費負担は自費が発生する。
 また、診察する医院・病院の間口が大幅に広がることで、医療現場の体制が追い付くかどうかも焦点となってくる。花角知事は「5類移行後も病原性は変わらない。県民の皆さんには、自身の体調管理に十分気を付けてほしい。その上で、社会経済活動をさらに活性化していきましょう」と呼び掛けた。

© 株式会社上越タイムス社