【シンガポール】破綻のハイフラックス元CEO、追起訴[公益]

経営破綻したシンガポールの水処理大手ハイフラックスのオリビア・ラム元最高経営責任者(CEO)が追起訴された。シンガポール警察の商事調査局(CAD)とシンガポール金融管理庁(MAS、中央銀行に相当)、会計・企業規制庁(ACRA)が、5日に発表した共同声明で明らかにした。

ラム氏は、ハイフラックスが2017~18年に公表した財務報告書で、同社の預金に関する情報を適正に公開するのを怠ったとして、会社法違反の3件の容疑で追起訴された。リー・ジューハイ社外取締役も、破綻の引き金となった西部の海水淡水化・発電施設「トゥアスプリング」の情報隠しに加担したとして、証券先物取引法違反の容疑で起訴された。

ハイフラックスは18年5月に経営破綻し、再建を試みたが失敗。21年に会社の清算が決まった。22年11月にはラム氏、チョー・ウィーペン元最高財務責任者(CFO)、社外取締役4人の計6人が証券先物取引法や会社法の罪状で起訴されていた。

© 株式会社NNA