愛川町の自転車用ヘルメット助成好評 全年齢に対象拡大で 4月には11件の申請

愛川町役場

 神奈川県愛川町が4月から助成対象を全年齢に拡大した、自転車用ヘルメット購入費用の一部助成制度(1人千円が上限)が好評で、4月には11件の申請があった。担当の町民生部住民課は「対象者を拡大したことで多くの反響があった」と好感触を得ている。

 町では2017年度から小学生以下の児童・幼児を対象とした「自転車用ヘルメット装着推進事業」を実施してきたが、昨年4月は1件、22年度で計18件にとどまっていた。

 県警によると、22年までの過去5年間の自転車交通死亡事故のうち、頭部の負傷が致命傷となったケースが約72%に上る。ことし4月に改正道路交通法が施行され、自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化されたことに伴い、町は助成対象年齢の制限枠を撤廃。11件の申請のうち、幼児・児童1件、13歳以上は10件を数えた。

 担当者は「ヘルメットを着用する方が増えることで、交通事故の被害軽減や意識の浸透・高揚につながってほしい」と期待を寄せる。助成に関する問い合わせは同課電話046(285)2111、内線3320。

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