【第35節】ブライトン vs エヴァートン
5月8日、プレミアリーグ第35節のブライトン vs エヴァートンの試合がアメックス・スタジアムで行われた。
雨中の試合で開始33秒に先制したのはアウェイのエヴァートンだった。三笘薫の縦への突破をブロックしたところからカウンターに転じ、右サイドに流れたドミニク・カルヴァート・ルーウィンのクロスをアブドゥライェ・ドゥクレが冷静に流し込んだ。
いきなり優位に立ったエヴァートンは自陣ゴール前に多くの人数を割いて守備に比重をかける。ブライトンはいつも通りボールを回して両サイドから崩そうと試みるが、守備網を崩すことができない。
エヴァートンは相手のミスを突いての速攻を狙う。26分にドワイト・マクニールがシュートを放ったカウンター攻撃は相手守備陣にブロックされたが、29分には自陣からマクニールがアタッキングサードまでボールを運んでファーサイドにクロス。走り込んだドゥクレが合わせ2点目を奪った。
さらに35分、中盤でのプレスからショートカウンターに転じ、マクニールが深い位置まで侵入してクロスを入れると、これがブライトンのGKジェイソン・スティールの足に当たってOGとなり、エヴァートンがさらにリードを広げて前半を折り返した。
ブライトンは後半開始時、一気に4人を交代。ソリー・マーチ、フリオ・エンシソ、エヴァン・ファーガソン、レヴィ・コルウィルがピッチに入ると、立ち上がりから右サイドに入ったマーチを起点に果敢な攻撃を見せる。59分にはパスカル・グロスがクロスを上げ、逆サイドのファーガソンがフリーでヘディングシュートを放ったが、相手GKジョーダン・ピックフォードに阻まれる。65分にはファーガソンが左に流れながらシュートを放つが、再びピックフォードが指先でセーブする。
76分には相手のCKを防いだところからエヴァートンがカウンターを発動。アレックス・イウォビのラストパスを受けたマクニールがDFとGKをかわして無人のゴールに流し込み4点目を奪う。この流れの中で相手を追走したマーチが右足のハムストリングを痛め、ビリー・ギルモアと交代する。
ブライトンにようやくゴールが生まれたのは79分。グロスからのクロスに走り込んだ三笘が右足で合わせ、ポストに当たったボールが三笘の眼前に飛び込んでいたマック・アリスターに当たってゴールに吸い込まれた。
その後も愚直にサイド攻撃を仕掛けていくが、高さで勝るエヴァートンのDF陣にことごとく跳ね返される。逆に90+6分、エヴァートンはカウンターからマクニールが左足の強烈なシュートをたたき込みダメを押した。
勝利したエヴァートンは勝ち点を32に伸ばし、降格圏脱出となる暫定16位に浮上。ブライトンは勝ち点55のままで7位に後退している。
ブライトンの次節の試合はアウェイでのアーセナル戦。エヴァートンはホームでマンチェスター・シティと対戦する。
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