食堂刷新、食の循環も ティスコ運輸(山形)の「はな*花」

リニューアルオープンした食堂「はな*花」で、看板メニューの肉そばを提供する吉岡裕志課長(右)=山形市

 ティスコ運輸(山形市、菅原茂秋社長)は8日、同市漆山の本社内で一般開放している社員食堂を「はな*花」の店名でリニューアルオープンした。社員の福利厚生や地域貢献の一環として営業しており、「食の循環」推進へ自社グループの農場との連携を強める。

 「カシュカシュ」の店名で2019年3月に営業を始めた。500円の日替わり定食や肉そばなどが人気で、社員以上に近隣住民や企業関係者など一般の利用が多いという。昨年からメニュー改定などを行い、グループのティスコファーム(東根市)の農場で生産する米や野菜の使用を開始。食堂の生ごみは堆肥化して農場で使い、食材と堆肥を自社のトラックで運んで食の循環を生み出している。

 取り組みの総仕上げとして、店名を変更して再出発した。仕込みや調理も行う吉岡裕志総務課長は「食堂で利益を出すことは考えていない」とするが、社員や一般利用者に喜んでもらうことは会社に大きなメリットがあるという。トラック運転手の残業規制強化に伴う「2024年問題」で懸念される人手不足への対応策で、福利厚生の向上に加え社外からのイメージアップも重要だと考えている。

 営業は午前11時半~午後2時。日曜祝日は定休で、土曜は不定休。問い合わせは同社023(686)9860。

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