「染色の伝統と向き合う」旭日章受章の小池隆さん 足利市

この道一筋に力を尽くしてきた人に国から贈られる春の叙勲。足利市の染色業、小池隆さんは政治や企業経営などで功績をあげた人をたたえる旭日章を受章しました。

旭日単光章を受章した小池隆さん72歳。

足利市西宮町で116年続く染工所、小池経編染工所の4代目として綿や化学繊維からできた生地の染色を行っています。

今から45年前に全自動の染色機を導入したことで、従業員の作業時間を約3割減らしたほか、作業工程で使う水の半減に成功しました。

また、小池さんは染色業に欠かせない繊維に着目し、肌に優しい生地を使った製品の開発にも力を入れてきました。

小池さんが「シルクの10倍の着心地」と胸を張るこちらのTシャツは、生地の表と裏で素材を変え汗を吸収して発散する機能を高めました。

一方、スマホ首とも言われるストレートネック対策に効果的な首枕。枕を巻くことで高さを調整し、睡眠時の姿勢で理想とされる立っている姿勢に近い首の曲線を保つことができます。

小池さんは時代の移り変わりを柔軟に受け入れ、伝統産業の新しい形を探求し続けます。

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