閉校後も地元に愛着を 小学生ら対象に秋山川で釣り教室 佐野・氷室地区

氷室地区育成会と渡良瀬漁協秋山支部が開催した釣り教室(同支部提供)

 【佐野】氷室地区育成会と渡良瀬漁協秋山支部はこのほど、旧氷室小(水木町)近くの秋山川で、地元の小学生らを対象にした釣り教室を開催した。小学生やその保護者、約40人が参加した。

 同校は4月、葛生義務教育学校に統合された。これを受けて、同育成会などは「学校は移っても、子どもたちが自分たちの暮らす古里に関心を持ち続け、一層の愛着を感じてもらえるように」と開いた。

 子どもたちは、漁協のメンバーらから釣り針に餌となるカワムシの取り付け方や、釣りざおの扱い方などの手ほどきを受けた後、放流されたヤマメ釣りに挑戦した。

 ヤマメは警戒心が強く、水位も低めということもあり、最初はかなり苦戦した様子もあったが、緑に囲まれた清流での釣りは格別の楽しさ。しばらくすると、川岸の所々から待望のヤマメを釣り上げた歓声が上がっていた。

 事務局として準備に当たった戸叶泰幸(とかのやすゆき)さん(76)は「何よりも子どもたちが喜んでいる姿に、元気をもらった。これからも続けていきたい」と話していた。

© 株式会社下野新聞社