【栃木】市はこのほど、聴覚障害者や外国人らがイラストを指さすことで意思疎通を図れる「避難所用コミュニケーション支援ボード」を作成した。4月から市内23カ所の避難所に設置している。
2019年の台風19号の際に避難した聴覚障害者の体験談を参考に、市聴覚障害者協会の協力を得て作成した。市障がい福祉課の手話通訳者が中心となってイラストや文字を配置した。
ボードには避難者名簿を作るために必要な氏名、住所や用件、食べられない食べ物を尋ねる質問をイラストと簡単な文章で表示した。英語とスペイン語にも対応している。
また、救急車に乗る際のコミュニケーション支援ボードにスペイン語を追加した。同課の担当者は「障害者や外国人を第一に考えて作成した。今後は障害者が訪れる可能性のある病院などにも設置を広げていければいい」と話している。