ビジター12戦 “キーマン” は誰だ 広島カープ 「いい流れをつくる」先発投手陣も意気込む

広島カープは、G7広島サミット開催に伴い、9日からビジター球場で12試合連続の試合となります。先発が予想される投手陣の顔ぶれと、試合のカギを握りそうな “キーマン” を挙げて、その戦いを展望します。

石田充 アナウンサー
ビジター12試合に備えて、8日は、先発投手陣がマツダスタジアムでトレーニングをしていました。

まずは前半、今週の先発ローテーション(予想)の顔ぶれは、この6人。

9日(火)床田寛樹、10日(水)九里亜蓮、11日(木)コルニエル、12日(金)大瀬良大地、13日(土)森下暢仁、14日(日)アンダーソン

大瀬良投手も金曜日には帰ってくるのではないか、さらには森下投手も少し間隔を空けて土曜日ではないかといわれているんですが、数はそろってきたかなっていう感じです。

先陣を切るのが、9日の床田投手。長良川球場(岐阜)での投球です。床田投手は、大学が岐阜で縁があります。

広島カープ 床田寛樹 投手

(中部学院)大学時代、過ごしてきた思い出のある場所なので、なんとか、いい姿を見せられるようにがんばりたいなと思います。どっちかというと、いいイメージの方が強いので、あまりマイナスのイメージでは入らず、プラスな気持ちで入れるかなと思います。ビジターが長く続きますけど、なんとか、いい流れを作って帰って来れるようにがんばりたいと思います。

広島カープ コルニエル 投手

― 先発初勝利をみんな、待ち望んでいます。
まずは本当に自分も勝ちたい、1勝目。ファンの方たちの応援の力は今、自分の中でとってある。

― (通訳・フェリシアーノさんと)2人でのヒーローインタビューが楽しみです。
たぶん、すごくおもしろいと思います。

広島カープ 森下暢仁 投手

― 手術した右腕の状態は?
特に気にすることなく投げられたらと思います。

― 4日の今シーズン初登板を終えて、感想は?
下で準備してきたので、そのための1か月だったんですけど、その中で行けるっていう感じになって、上に上がってきて、しっかり投げられたので。そこはしっかりと、ほっとしています。

― 次回の登板に向けて
しっかりと準備して、チームが勝てるようにやっていきたいと思います。

広島カープ 九里亜蓮 投手

― 前回の登板後、修正した点は?
しっかり頭をリセットして整理したうえで試合に臨んでいければいいかなっていうふうに思っています。個人としては本当に最終的にチームが勝てるピッチングをしていくしかないと思うので。そうすれば、カープは本当にいい打線だと思いますし、最少失点で切り抜けていけば、最終的には勝ち切ってくれると思うので」

石田充 アナウンサー
ビジター12連戦が始まりますが、“キーマン” は誰なのか。データに注目しました。

ビジター12試合の日程です。9日(火)の岐阜から始まって、10日(水)・11日(木)バンテリンドーム、12日(金)~14日(日)東京ドーム、16日(火)~18日(木)横浜スタジアム、19日(金)~21日(日)甲子園となっています。今シーズン、なかなかビジター球場で勝ち越せていないんですよね。(マツダスタジアム9勝5敗 ビジター4勝10敗)

では、そんな球場で誰が打っているのか、逆にこの人が打てばチームの勝率が上がるんではないかなというものを調べました。

長良川球場(岐阜)

地方球場なので久々のデータになるんですが、6年ぶり。前回(2017年)の試合のときに4打数3安打(.750)と当たっている人がいました。その人は、田中広輔 選手です。あと、10年前(2013年)にすごく打っている人(5打数3安打 .600)がいたんです。その人は、天谷宗一郎 選手(当時)でした。

バンテリンドーム

名古屋ではどうかというと、この人がよくて、6打数4安打(.667)の 野間峻祥 選手。逆にこの人が打てば盛り上がるぞというのが、7打数0安打の デビッドソン 選手です。

東京ドーム

今週末の3連戦は、東京ドーム。ここまでよく打っている2人がいます。外国人の2人です。デビッドソン選手は、ドーム球場のうち東京ドーム(12打数4安打 .333)は相性がいいということになっています。マクブルーム 選手は、13打数6安打(.462)です。

横浜スタジアム

来週は、横浜スタジアムからスタートしますが、よく打っている人たちが、この人たち。最近、出番が増えてきた 堂林翔太 選手(5打数3安打 .600)。そして、坂倉将吾 選手(6打数3安打 .500)には満塁ホームランがありました。逆に打っていないのが、東京ドームでは相性がよかったマクブルーム選手が11打数1安打 (.091)となっています。

甲子園

甲子園はどうなっているかというと、この3人。松山竜平 選手は、500打点をあげたのが甲子園、代打(1打数1安打 1.000)でうまくいきました。上本崇司 選手は、4打数2安打(.500)。ベテランがよく打っているんですが、野間選手、バンテリンでは当たっているんですが、甲子園では10打数1安打(.100)というところがあるので、野間選手が出て、代打・松山選手というような流れができると、もしかするといいのかもしれません。

いろいろと球場別のデータを調べましたが、いや、この人がいるんじゃないかと。今シーズン、すべての球場で「打率3割以上」の頼れる男がいます。秋山翔吾 選手です。

秋山翔吾 選手

バンテリン8打数4安打(.500)、マツダスタアジアム52打数18安打(.346)、東京ドーム15打数7安打(.467)、横浜12打数4安打(.333)、神宮11打数5安打(.455)、甲子園(12打数4安打(.333)。

どこでもすごいということになっています。秋山選手にどういうチャンスで回すかというのも、一つカギを握るかもしれません。
(RCCテレビ「イマナマ!」カーチカチ!テレビ 5月8日放送より)

© 株式会社中国放送