楽天グループ傘下の楽天モバイルが、東京23区や名古屋市、大阪市などでKDDI(au)から回線を借りる契約を新たに結んだことが10日、分かった。楽天は自社での回線整備を進めてきたが、営業赤字の最大の要因となっている基地局整備にかかる当面の投資負担を軽減する。
11日にも正式発表する。2020年に携帯事業に本格参入した楽天はこれまでも各地でKDDIから回線を借りており、自前の通信網が充実したエリアから順次契約を打ち切ってきたが、方針転換した形。通信品質を改善させ、低迷する契約者数の増加につなげる狙いもある。
対象エリアは通信需要の多い都市部の繁華街や、つながりにくい地下など。