被災者を支援する車を確保 日本カーシェアリング協会栃木支部が開所

 自然災害で被害を受けた人などに、無償で車を貸し出す活動を行っている日本カーシェアリング協会の栃木支部が10日、栃木市吹上町に開所しました。

 協会は、2019年の東日本台風により人や家屋などに甚大な被害を受けた栃木市で、のべ27台の車を無料で貸し出して支援に当たりました。

 また去年(2022年)、栃木市と「災害が発生した時に被災者の移動手段確保に関する協定」を結んでいることなどから栃木市に支部を設置したということです。

 10日に行われたの開所式には、協会の吉澤武彦代表理事や大川秀子栃木市長などが出席しました。テープカットに続いて、吉澤代表理事が最初の利用者になった市内のNPO法人の代表に、車のカギを手渡し出席者が車の出発を拍手で見送りました。

 栃木支部では全国から寄贈された17台の車を活用して、災害時に車を返却してもらうカーリースを行ったり、NPO団体や生活困窮者などを対象とした短い期間で利用料を低く抑えたカーリースなどの活動を行うとしています。

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