獣医師確保へ奨学金 家畜伝染病対策強化へ 県と県獣医師会

 栃木県と栃木県獣医師会は、奨学資金の給付を希望する獣医学専攻の大学生を募集している。大学卒業後、県農政部で働くことが応募の条件。

 酪農や畜産が盛んな本県で豚熱(CSF)など家畜伝染病の発生が相次ぐ中、産業動物を扱う獣医師を増やし、危機管理体制を強化する。県の家畜保健衛生所などで勤務する獣医師が不足していることを受け、昨年度、給付事業を開始した。

 対象者は大学3〜6年生で、国公立大生が月10万円以内、私立大生は月18万円以内。本年度は4月までさかのぼり、大学6年の3月まで給付する。募集人数は若干名。獣医師免許を取得後、1年以内に県農政部で就労しない場合などは、返還が必要となる。

 希望者は同会に今月31日必着で応募書類を提出する。給付は書類審査、個別面接を経て決定する。

 (問)県獣医師会028.622.7793。

 

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