「ノッポさん」花巻に縁 高見のっぽさん死去、88歳

高見のっぽさん

 NHKの教育番組「できるかな」の「ノッポさん」として知られる俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ、本名嘉明=よしあき)さんが2022年9月10日、心不全のため東京都の病院で死去していたことが10日分かった。88歳。京都市出身。葬儀は近親者で行った。

 映画俳優や奇術師として活躍した父に付き従ううちに芸能界入りした。NHK放送文化賞など受賞。13年から宮沢賢治作品の一人芝居を上演しており、花巻市矢沢の宮沢賢治記念館は同年、賢治没後80年記念事業として一人芝居公演を同市内で開いた。

 清水辰哉館長(59)は「小学生の頃にテレビで見ており(工作で)何でも作り上げるところがすごかった。(子どもを)楽しませてくれる、みんなに愛される存在だった」と懐かしんだ。

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