子どもを守る都市宣言へ 宇都宮市、児童生徒4万人超の意見徴収 保護や市民にも

宇都宮市役所

 宇都宮市は11日、「子どもを守る都市宣言」(仮称)の制定を目指し、今月下旬に市内の小学5年生から高校3年生まで約4万1千人にアンケートを行う考えを明らかにした。対象学年全ての児童生徒へのアンケートは初めてという。保護者や市民の意見も募り、7月に子どもたちによる会議を開催して議論を進めるなど、制定に向けて意見集約を図っていく。同日開催した有識者による「市子ども・子育て会議」で示した。

 宣言は、全国的に子どもの貧困や虐待などが問題となる中、子どもを守り育てる重要性を広く共有するのが狙い。子ども施策の指針となるよう、特定分野に限定せず包括的な内容とする見込み。子どもの意見尊重などを盛り込み国が今年4月に施行した「子ども基本法」を受け、広く意見を集めて制定する。

 

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