民主派の予備選裁判、証拠動画提出

民主派の予備選挙「35+」の裁判が引き続き行われており、西九龍法院(地裁)で5月9日、原告側証人が新界西協調会議に出席した際に撮影した会議のもようを証拠として提出した。10日付香港各紙によると、4人目となる原告側証人は匿名で証言を行った。証人は2019年末から翌年初めに多くの民主派の食事会で戴耀廷氏による「35+」のコンセプト説明を聞き、目的は立法会で過半数の議席を獲得した後に財政予算案を否決して政府をまひさせ、行政長官を辞任させることと証言。証人は当時何ら政治的つながりを持たず、人民力量の梁家声氏の招きで新界西協調会議に出席した。証人は会議前に購入した小型の撮影・録音機材で会議のもようを記録。盗撮であることや報酬をもらって誰かからの指示で撮影したことは否定した。動画は11本に分かれ、計約2時間。法廷では約6分間放映された。証人は香港版国家安全法が施行された後の9~10月ごろ、2本の録音と11本の動画を収めたCDを匿名で警察に送り通報した。

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