寒暖差で増す甘み 那須塩原で「塩原かぶ」収穫始まる【動画】

山あいの畑で早朝から収穫される「塩原かぶ」=12日午前5時20分、那須塩原市中塩原

 那須塩原市塩原地区で特産品「塩原かぶ」の収穫が始まっている。

 塩原かぶは標高550~600メートルの高地で栽培される高原野菜。昼夜の寒暖差によって甘みが増し、みずみずしく柔らかい食感になるという。

 中塩原、上塩原の農家でつくる塩原そ菜生産出荷組合の君島敏(きみしまさとし)組合長(70)の畑では、例年より1週間ほど早く、7日から収穫を開始。12日は日の出前の午前4時ごろから、妻のマリ子(こ)さん(66)、息子の徹(とおる)さん(37)と約20アールの畑の一部で手作業で収穫した。

 収穫したカブはサイズにより3、5、7株ずつ束ね、この日は約600束になった。その後に洗浄し、乾かして箱に詰めた。

 君島組合長は「今年は自然災害などもなく、これまでにないほど出来が良い」と笑顔で話した。

 君島組合長の畑では6月20日ごろまで収穫が続く予定。宇都宮市を中心に、県内外へ出荷される。

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