「高校生まで医療費無償化」など 大竹氏が基本政策発表/青森市長選

市長選に向け基本政策を説明する大竹氏

 6月4日投開票の青森市長選に出馬する開業医で市民団体「市民連合あおもり」共同代表の大竹進氏(72)は12日、青森市内で記者会見し、政策を発表した。「平和と命と暮らしを守る」などを基本政策に掲げ、具体的には高校生までの医療費無料化や新たな平和宣言を打ち出すと説明した。

 基本政策は3本柱。ほかに「子ども第一の青森市」「1次産業で食べられる青森市の復活」を挙げた。個別政策として▽国立公園と世界遺産地域への風力発電の建設計画中止▽芸術文化活動を推進・奨励し、棟方志功記念館を継続-なども提示した。

 命や暮らしに関わる政策では、新型コロナウイルスで疲弊した市民をワンストップで支援する「なんでも相談」窓口設置や1歳までのおむつ代をゼロにする。県立中央病院と青森市民病の統合に関し「地域包括ケアシステムを含めた議論がされていない」と指摘し、地域包括ケアシステムを含めて議論するべき-と述べた。平和に関する政策ではウクライナ侵攻に触れ、新たな平和宣言で「世界に平和を呼びかけることは重要だ」との考えを述べた。

 子どもに関わる政策では農業者や漁業者と連携し地産地消率80%(エネルギーベース)の学校給食を目指す。1次産業の政策では、ワーキングホリデーや市職員の兼業により農業者を確保する考えを示した。

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