今年、30周年を迎えたJリーグでは、これまで様々なチームが頂点に立ってきた。
それぞれがホームタウンを背負い、例外なく激闘の果てに獲得したタイトル。その一つ一つの価値は何物にも代えがたい。
そこで、30周年を記念し、過去30年のタイトル獲得数を「チームカラー(クラブカラー)別」でランキング化してみた。
なお、アジアのタイトルはJリーグ創設以降のものを含めている。
「白」 優勝1回
■横浜フリューゲルス(1回)
天皇杯:1回(1998)
「ピンク」 優勝2回
■セレッソ大阪(2回)
天皇杯:1回(2017)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(2017)
「オレンジ」 優勝3回
■清水エスパルス(3回)
アジアカップウィナーズカップ:1回(2000)
天皇杯:1回(2001)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(1996)
1回~3回は「白」「ピンク」「オレンジ」と並んだ。
セレッソ大阪と清水エスパルスが初タイトルに輝いたナビスコカップ/ルヴァンカップ優勝は、まさに歓喜の瞬間。
一方、横浜フリューゲルスの天皇杯優勝はこの大会を最後にクラブが吸収合併されることが決定していたため、涙の初タイトルとして歴史に刻まれている。
「青赤」 優勝4回
■FC東京(4回)
天皇杯:1回(2011)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):3回(2004、2009、2020)
「紫」 優勝5回
■サンフレッチェ広島(4回)
J1リーグ(年間王者):3回(2012、2013、2015)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(2022)
■京都サンガF.C.(1回)
天皇杯:1回(2002)
「黄色」 優勝6回
■柏レイソル(4回)
J1リーグ(年間王者):1回(2011)
天皇杯:1回(2012)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):2回(1999、2013)
■ジェフユナイテッド市原・千葉(2回)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):2回(2005、2006)
FC東京は「青」か「赤」に入れることも考えたが、やはり彼らのアイデンティティは“青赤”!ということで個別にカウントした。
「紫」からは2チーム以上の連合軍に。「黄色」の2チームはJ創設前からの名門である千葉の両雄。チームカラーが「ゴールド」のベガルタ仙台もタイトルを獲得すればここに入ってきそうだ。
「緑」 優勝10回
■東京ヴェルディ(7回)
J1リーグ(年間王者):2回(1993、94)
天皇杯:2回(1996、2004)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):3回(1992、93、94)
■湘南ベルマーレ(3回)
アジアカップウィナーズカップ:1回(1996)
天皇杯:1回(1994)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(2018)
「水色」 優勝13回
■ジュビロ磐田(7回)
アジアクラブ選手権:1回(1999)
J1リーグ(年間王者):3回(1997、99、2002)
天皇杯:1回(2003)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):2回(1998、2010)
■川崎フロンターレ(6回)
J1リーグ(年間王者):4回(2017、2018、2020、2021)
天皇杯:1回(2020)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(2019)
「緑」から合計優勝回数が10回を超えた。
「水色」の両チームはいずれも圧倒的な強さでリーグを支配した時期があった。J最強チームの話になると必ず名前が挙がる2チームだ。
「青」 優勝20回
■横浜F・マリノス(9回)
アジアカップウィナーズカップ:1回(1993)
J1リーグ(年間王者):5回(1995、2003、2004、2019、2022)
天皇杯:2回(1992、2013)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(2001)
■ガンバ大阪(9回)
ACL:1回(2008)
J1リーグ(年間王者):2回(2005、2014)
天皇杯:4回(2008、2009、2014、2015)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):2回(2007、2014)
■ヴァンフォーレ甲府(1回)
天皇杯:1回(2022)
■大分トリニータ(1回)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(2008)
2位は「青」。
東西の横綱と呼べそうな両チームとともに、プロビンチアながら劇的な形でタイトルを手にしたヴァンフォーレ甲府と大分トリニータ。Jリーグの多彩な歴史を物語るようなチームカラーだ。
「赤」 優勝35回
■鹿島アントラーズ(20回)
ACL:1回(2018)
J1リーグ(年間王者):8回(1996、98、2000、2001、2007、2008、2009、2016)
天皇杯:5回(1997、2000、2007、2010、2016)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):6回(1997、2000、2002、2011、2012、2015)
■浦和レッズ(10回)
ACL:3回(2007、2017、2022)
J1リーグ(年間王者):1回(2006)
天皇杯:4回(2005、2006、2018、2021)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):2回(2003、2016)
■名古屋グランパス(4回)
J1リーグ(年間王者):1回(2010)
天皇杯:2回(1995、99)
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ):1回(2021)
■ヴィッセル神戸(1回)
天皇杯:1回(2019)
そして1位は、やっぱり「赤」!
先日、浦和レッズが3度目のACL制覇を成し遂げたように、日本だけでなくアジア、さらにはクラブワールドカップという世界の舞台でもJリーグの力を示してきたチームばかりだ。
今季のJ1でも、12節終了時点で1位神戸、3位名古屋、5位鹿島、8位浦和(※消化試合が2試合少ない)とタイトル獲得経験を持つ「赤」のチームが上位につけている。
【関連記事】全部ミズノ製!1993年、Jリーグ「オリジナル10」ユニフォーム10選
2016年の鹿島アントラーズ以来、7シーズンぶりのリーグタイトル奪還はあるのか…。そんな視点でも30周年を迎えたJリーグに楽しんでみたい。