強豪クラブ移籍も!今シーズン評価を「爆上げ」した日本人選手7名

2022-23シーズンのヨーロッパの戦いもいよいよ佳境を迎えている。

ここでは、今シーズンの活躍で評価を急激に高め、「強豪クラブへの移籍を噂されるようになった選手たち」をお届けしよう。

三笘薫(ブライトン)

移籍先の噂:チェルシー、アーセナル(イングランド)

昨季ローン先のユニオンで活躍した三笘だが、その時点ではまだまだ「期待されるドリブラーの一人」に過ぎなかった。

しかしブライトンに復帰した今季序盤に途中出場から結果を残すと、日本代表でもスーパーサブの座を獲得。ワールドカップ本大会では切り札として起用され、全ての試合で決定的な働きを見せた。

大会後にはそれまで以上にパワーアップした姿をみせ、三笘にポジションを奪われた形のレアンドロ・トロサールは冬にアーセナルへと移籍している。

今や世界でも有数のドリブラーとなった三笘には、チェルシーやアーセナルなどが関心を寄せているとも。今夏の移籍はあるだろうか。

久保建英(レアル・ソシエダ)

移籍先の噂:レアル・マドリー(スペイン)

神童と呼ばれた幼少期から成功を掴み続けてきた久保建英だが、昨年の今頃は危機的な状況にあった。

レアル・マドリーで出場機会を得られずローンの日々を送っていた彼は昨シーズン残留を争うマジョルカで輝けず、日本代表での居場所も失いつつあった。

しかし自身は「(夏の)移籍先で序列は変えられる」と強気な発言。その言葉通りレアル・ソシエダへの完全移籍で息を吹き返すと、ワールドカップ初戦のドイツ代表戦でもスタメンを勝ち取った。

ワールドカップは体調不良もありブレイクとはならなかったが、大会後はソシエダで大暴れ。最近ではレアル・マドリーが買い戻すのではないかと伝えられるほどだ。

渡辺剛(コルトライク)

移籍の噂:クルブ・ブルッヘ、ヘント(ベルギー)

個人としてのブレイク度合いでいうとこの男が一番かもしれない。

所属するコルトライクは今シーズン14位で終わったが、渡辺はフィールドプレーヤーで唯一となる34試合3060分に完全フルタイム出場。

さらにインターセプト数、タックル勝率、守備時空中戦数、チャレンジ勝利数でもリーグトップとなり、サポーターが選ぶチームのシーズン最優秀選手に得票率70パーセントを集めて断トツで選ばれた。

そんな渡辺の下には名門クルブ・ブルッヘや今シーズン首位の強豪ヘントといったクラブから獲得オファーが届いているようだ。

上田綺世(セルクル・ブルッヘ)

移籍先の噂:モナコ(フランス)

1年前、鹿島アントラーズに所属していた上田綺世は鈴木優磨との最強2トップで猛威を振るっていた。

ワールドカップを控える半年前。大事な時期だけに海外挑戦はないかとも思われたが、セルクル・ブルッヘへの電撃移籍を決意する。

ただ加入当初は2列目で使われるなどなかなか得点をあげられず。ワールドカップもメンバーにこそ選ばれたものの本領は発揮できなかった。

しかしシーズン中の監督交代を境に全てが変わる。類まれな得点感覚でゴールを量産し、先週までに公式戦21ゴールを記録、得点王争いに加わっている。

移籍先はセルクルの親クラブであるモナコが挙がっているが、ここからいろいろな可能性が出てくることだろう。

鎌田大地(フランクフルト)

移籍先の噂:ドルトムント(ドイツ)、ベンフィカ(ポルトガル)、ミラン、ナポリ(イタリア)

鎌田もまたこの1年で評価を急変させた一人だろう。

昨シーズンの今頃にヨーロッパリーグ制覇に貢献すると、今シーズンは開幕からロケットダッシュでゴールを量産。当落線上だった日本代表でもエース格としてワールドカップに出場した。

ワールドカップ後は燃え尽きたかのように大人しくなり、さらに今夏フリーでのフランクフルト退団が決まったこともあって最近はそのプレーぶりが批判されることも。

そうはいっても彼が今シーズン評価を爆上げしたことは間違いなく、ドルトムントやベンフィカ、ミランといった各国の強豪クラブへの移籍が噂されている。

中村敬斗(LASKリンツ)

移籍の噂:フランクフルト(ドイツ)、ナポリ(イタリア)

過去、彼のようなキャリアを辿ってのし上がった日本人がいただろうか?

もともと柏レイソルのジュニアに所属していたが、個人技を磨きたいと町クラブへ。その後ガンバ大阪でプロ契約を結ぶがすぐにヨーロッパへと渡った。

オランダでは10代にしてPSVやアヤックスからゴールを記録する。しかし伸び悩み、ベルギーを経て辿り着いたのはオーストリア2部だった。

そこから巻き返しはお見事だろう。今シーズンはリーグ最高のタレントと称されるほどの活躍を見せ、3月には初めて日本代表に招集されデビューも果たした。

今では鎌田大地の後釜としてフランクフルトや、アジア人の開拓を目指すナポリなどから関心を寄せられている。

古橋亨梧(セルティック)

移籍先の噂:クリスタル・パレス(イングランド)、フェネルバフチェ(トルコ)

日本代表ではフィットできずワールドカップ出場を逃した古橋だが、ヨーロッパでの評価はうなぎのぼりだ。

国内リーグ戦で24ゴール、2つのカップ戦で6ゴール。今シーズンはすでに公式戦30ゴールを記録しており、日本人初のヨーロッパにおけるリーグ得点王も近づいている。

昨シーズンも活躍したが、今シーズンの大暴れによってセルティックのレジェンドである元スウェーデン代表FWヘンリク・ラーションと比較する声も出始めている。

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そんな彼にはプレミアリーグ挑戦の噂やトルコの強豪フェネルバフチェからの関心が伝えられるが、セルティックは2000万ポンド(約34億円)以上を要求するとも。

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