日本人も。あの「降格クラブ」が生んだ世界的スーパースター7名

今季でオランダ・エールディビジから2部に降格することが決まってしまったフローニンゲン。板倉滉がマンチェスター・シティからのローンで所属していたこともある名門チームがついに1部から去ることになった。

ただフローニンゲンはもちろんこれまで数多くの名選手を輩出してきたクラブとしても知られる。今回は『Squawka』から「フローニンゲンを経験したスーパースター」をご紹介する。

堂安律

加入:2017年

加入元クラブ:ガンバ大阪

フローニンゲンでの出場試合数:66試合

移籍先:PSVアイントホーフェン

オランダでのデビューシーズンで9ゴール3アシストを記録した堂安律。アリエン・ロッベンが10代で記録した新人の数字を上回り、ヨーロッパでかなり素晴らしいキャリアのスタートを切った。

一説にはマンチェスター・シティがフローニンゲンに共同保有を持ちかけたとも言われているが、最終的には2018-19シーズンを終えたあとにPSVアイントホーフェンへと旅立っていった。

ルイス・スアレス

加入:2006年

加入元クラブ:ナシオナル・モンテビデオ

フローニンゲンでの出場試合数:29試合

移籍先:アヤックス

フローニンゲンがウルグアイにスカウトを送った時、ルイス・スアレスはターゲットですらなかったが、試合で彼の才能を見出して獲得。最初はホームシックに苦しんだそうだが、彼はすぐにそのゴールハンターの才能を開花させた。

そしてわずか1年でアヤックスへと引き抜かれ、それから長くリヴァプール、バルセロナ、アトレティコ・マドリーで活躍した。

アリエン・ロッベン

加入元クラブ:ユースから昇格

フローニンゲンでの出場試合数:52試合

移籍先:PSVアイントホーフェン

下部組織で育ったアリエン・ロッベンは、16歳でトップチームにデビュー。2年目には特別な才能を見せつける活躍をし、2年後にはPSVアイントホーフェンが獲得していった。

チェルシー、レアル・マドリー、バイエルンで怪我に苦しめられながらも目覚ましいプレーを見せてきた彼は2019年に現役引退。しかしその1年後、休息によって怪我が癒えたこともあってフローニンゲンで電撃的に現役復帰するというウルトラCもあった。

フィリップ・コスティッチ

加入:2012年

加入元クラブ:FKラドニチュキ

フローニンゲンでの出場試合数:49試合

移籍先:シュトゥットガルト

ドゥシャン・タディッチの後釜として2012年に獲得されたフィリップ・コステイッチ。ただ選手のタイプがかなり違ったこともあって最初は全く出場機会が得られず、苦しい時期を過ごした。

ただ2年目には12ゴールを奪取する活躍を見せ、その後シュトゥットガルトへと羽ばたいた。さらにハンブルガーSVやアイントラハト・フランクフルトを経てユヴェントスへとステップアップしている。

ダレイ・ブリント

加入:2009年(ローン)

加入元クラブ:アヤックス

フローニンゲンでの出場試合数:19試合

移籍先:アヤックス(ローンバック)

彼が所属したのはローンでの1年だけだったが、まだ若いブリントはフローニンゲンでのプレーで苦しい時期を過ごした。まだ自信のなさや不安定さがあり、時には右サイドバックもこなした。ただそれを経て彼は著しい成長を見せた。

戻ったアヤックスですぐに才能を開花させると、その後マンチェスター・ユナイテッドでも長くプレー。現在はバイエルン・ミュンヘンに所属している。

フィルヒル・ファン・ダイク

加入:2010年

加入元クラブ:ヴィレムII

フローニンゲンでの出場試合数:66試合

移籍先:セルティック

2010年にヴィレムIIからフローニンゲンに加入したファン・ダイク。3シーズンにわたってプレーするなか、アヤックスやPSVからの誘いもあったとのことだが、最終的に2013年にセルティックへと移籍した。

それからサウサンプトンを経てリヴァプールへと加入し、ユルゲン・クロップ監督の下でUEFAチャンピオンズリーグを制覇。世界屈指のセンターバックとして知られる存在となった。

ロナルト・クーマン

加入元クラブ:ユースから昇格

フローニンゲンでの出場試合数:90試合

移籍先:アヤックス

兄のエルウィン・クーマンに遅れること2年、伝説のリベロであるロナルト・クーマンがフローニンゲンでデビューした。10代の間に30ゴールに到達するというとてつもない記録を残している。

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そして1983年にアヤックスへと移籍してからはPSVアイントホーフェン、そしてバルセロナで活躍。最終ラインの選手ながらもキャノン砲のようなキックを武器に多くのゴールを導いた。現在はオランダ代表監督。

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