小松を代表する祭礼「お旅まつり」は2日目の13日、呼び物の曳山(ひきやま)子供歌舞伎に大勢の見物客が集まり、神輿(みこし)渡御の行列が市街地を練り歩いた。コロナ禍から「完全復活」した祭礼のほか、中心商店街での露店やイベントも重なり、小松の街全体が熱気に包まれた。
●「神様もきっと」
行動制限のないお旅まつりとあって、小松市街地には朝から大勢の人が詰めかけた。
祭礼を営む神社の一つ莵(う)橋(はし)神社(浜田町)周辺の幹線道路は歩行者天国となり、今年は4年ぶりに露店が並んだ。13日は前日より30軒増えて約250軒が出店し、大勢の住民や観光客を楽しませた。コロナ前のようなにぎわいに上田秀一宮司(57)は「神様も喜んでいると思う。多くの笑顔が見られてよかった」と話した。
●八日市、雨でも人出
八日市商店街では、地元有志による初のキッチンカーイベント「チョンマゲマーケット」(北國新聞社後援)が開かれた。たこ焼きやかき氷、コーヒーなど県内外の15店が出店し、時折雨が降ってもアーケード内の商店街は親子連れらで活気づいた。
昨年に曳山子供歌舞伎を上演した八日市町で「五人衆」として活動した鵜川瞬也さん(36)らが企画した。鵜川さんは「来年に控える新幹線開業に向けて今後もまちを盛り上げたい」と話した。
小松駅前市民公園では、市による「こまつグルメマルシェ」が開かれ、軽食の提供や地元特産品販売などでにぎわった。