県内市町別平均寿命1位 男性は野々市82.5歳 女性は白山88.6歳

  ●全国トップは川崎市麻生区

 石川県内の市町で平均寿命が最も長いのは、男性が野々市市で82.5歳、女性が白山市で88.6歳だったことが厚生労働省が公表した「2020年市区町村別生命表」で分かった。5年に1度まとめており、今回が5回目。全国の市区町村別では、男女ともに川崎市麻生区が1位で、女性は89.2歳、男性は84.0歳だった。

 県内の2位以下は、男性は内灘、志賀82.4歳、かほく、白山、能美82.3歳、女性は能美、野々市、津幡88.5歳、かほく88.4歳だった。県内平均は男性82.0歳、女性88.1歳だった。

 全国ランキングでは、前回調査で野々市市の女性が88.6歳で5位に入ったが、今回は白山市の女性の38位が最高となった。

 全国の2~5位は、女性は熊本県益城町89.0歳、長野県高森町89.0歳、滋賀県草津市89.0歳、兵庫県芦屋市88.9歳。男性は横浜市青葉区83.9歳、長野県宮田村83.4歳、愛知県日進市83.4歳、京都府木津川市83.3歳。小数点第2位を四捨五入しており、年齢が同じでも同じ順位ではない。

 一方、平均寿命が短いのは男女ともに大阪市西成区で、女性は84.9歳、男性は73.2歳。女性の2~5位はすべて青森県内の自治体で、今別町85.5歳、田舎館村85.5歳、大鰐町85.6歳、むつ市85.6歳。男性は大阪市浪速区77.9歳、同市生野区78.0歳、青森県東通村78.1歳、同県六ケ所村78.3歳だった。

 20年国勢調査のデータなどから算出。20年10月時点で、東京電力福島第1原発事故で避難指示区域に指定されていたり、豪雨災害の影響があったりした福島、熊本両県の9町村を除く1887市区町村を対象とした。

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