リンゴ実る秋、画面で「散策」 青森県板柳町・ふるさとセンター 敷地の木にQRコード

品種情報プレートに付いているQRコードをスマートフォンで読み取るふるさとセンタースタッフ

 板柳町ふるさとセンター(八木橋太所長)はこの春、敷地内のリンゴの木に付けているプレートに、リンゴが実った様子を見ることができるQRコードを貼り付けた。スマートフォンなどで読み取るとIT大手グーグルの「ストリートビュー」の画面に飛び、秋に撮影した風景を360度パノラマで楽しめる。

 同センターには約150種、約600本のリンゴの木が植えられ、それぞれに品種情報を記したプレートが取り付けられている。

 春から夏にかけて、センターには観光客や修学旅行生が多く訪れるが、実際にリンゴが実っている光景は秋にしか見ることができないため、頭の中でイメージしてもらうしかなかった。

 そこでセンターは、四季を通じて見られるようにするサービスを企画、通路沿いにある約300本のプレートにQRコードを貼った。全て同じQRコードで、読み取ると本館正面駐車場入り口地点のストリートビューが表示され、そこから画面を操作すると、敷地内を“散策”できるようになっている。秋の風景は昨年、委託した業者が撮影した。

 新しいプレートには品種名、原産国(原産県)、収穫期も明記されている。八木橋所長は「いずれはリンゴの花が咲く春の風景もQRコードから見られるようにしたい」と話した。

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