勝つときは常に1点差!3年連続「外国人ゼロ」のブラウブリッツ秋田、J1昇格プレーオフ圏に再び浮上

30周年を迎えたJリーグは14日、30周年記念マッチとして各地でダービーマッチなどが開催。

J2のブラウブリッツ秋田は同じ東北のいわきFCのホームへ乗り込み、80分に吉田伊吹の決勝弾で1-0の勝利を収めた。

アウェイで今季7勝目をあげた秋田。そのうち「1-0」の勝利がすでに5つ目であり、残り2勝も「2-1」。つまり今季リーグ戦で勝利した試合はすべて1点差となっている。

秋田は今季、開幕から4試合連続無失点(3勝1分)でスタートダッシュに成功。第5節の水戸ホーリーホックで終了間際に寺沼星文のゴラッソを許したが、これがなければ記録はさらに続いていたことだろう。

就任4年目を迎えた吉田謙監督のもと、一貫したスタイルで結果を残し続けており、過去2シーズンのJ2でも13位、12位と余裕をもって残留している。

独特のコメントが人気の吉田監督。秋田朝日放送(AAB)で毎週土曜11時から放送されている『KICK OFF! AKITA』では、当然のことながら「今週の吉田語録」のコーナーも!(動画5分56秒から)

昨年末にはクラブから『日めくりカレンダー「まいにち吉田語録」』も発売されている。

そんな秋田の特徴の一つが、外国人選手が1人もいないこと。しかも、J2に初昇格した2021シーズンから3年連続である。

コロナ禍での予算の都合などが考えられるが、吉田監督のチーム作りがそれをマイナスだと感じさせていない。

チームスローガンは、J2昇格の2021シーズンが『秋田一体』、2022シーズンが『超秋田一体』、そして今季が『シン・秋田一体』。

選手やスタッフ、クラブ関係者はもちろんのこと、ファン・サポーターや地域が“一体”となり、勝利を目指すブラウブリッツ秋田。彼らの歩みにより多くの注目が集まっていくことを願わずにはいられない。

いわき戦の勝利により、秋田は再びJ1昇格プレーオフ圏の6位に浮上(※今季はJ2クラブのみ参加のため「J1参入プレーオフ」ではなく「J1昇格プレーオフ」)。

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次節はミッドウィークの17日(水)、19時からホームのソユースタジアムで9位のヴァンフォーレ甲府と対戦する。

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