伊勢神宮神嘗祭に初穂奉納へ 富山の八幡神社、献穀田でお田植え祭

田植え前の神事で玉串をささげる児童

 10月に伊勢神宮(三重県伊勢市)で行われる神事「神嘗祭(かんなめさい)」に初穂(はつほ)を奉納するため、八幡神社(富山市三上、平尾智胤宮司)は14日、同市小西の献穀田でお田植え祭を行った。

 神事の後、地元の針原小学校の児童8人が田んぼに入り、おはらいを受けたコシヒカリの苗を手植えした。献穀田は飯野勝さん(70)が管理する。飯野さんの孫で同小4年の巽君(9)は「たくさん実ってほしい。1本1本丁寧に植えることを心がけた」と話した。

 神嘗祭は秋の実りに感謝する神事で、伊勢神宮の祭礼の中で最も重要とされる。神職や農業関係者による神事「初穂曳(びき) 懸税(かけぢから)奉納」もあり、全国各地の稲の初穂が納められる。

田んぼをおはらいする神職
昔ながらの農具を使って田植えの準備をする飯野さん
神事の後に記念写真に収まる参加者

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