特殊詐欺、50代男性が1200万円被害 岩手県北部

 岩手県北部の50代男性が政府のサイバー関連部門職員を名乗る男らに約1200万円をだまし取られる特殊詐欺被害が発生し、県警が注意を呼びかけている。

 県警生活安全企画課によると、3月初旬に男性の携帯電話に内閣サイバーセキュリティーセンター職員を名乗る男から「インターネットサイトの未納料金があり、払わなければ警察に捕まる」「支払いはコンビニでギフトカードを買って番号を伝えてほしい」などと言われ、ギフトカードのコード番号を伝えた。

 さらに「あなたの携帯からウイルスが広がり、被害者に賠償金を支払わなければ逮捕される」などと言われ、コード番号を伝えたり、数回にわたり現金計約1千万円を送ったりした。

 5月初旬まで電話やメールでやりとりし、警視庁関係者を名乗る男から「逮捕状が出た」などと言われ、不安になり、地元の警察署に相談して発覚した。

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