「居場所づくり」で意見交換 水戸でフォーラム 12団体、活動紹介

各団体がブースを設け、参加者の質問に答えるなどして交流した=水戸市宮町

子どもから高齢者まで地域の人たちが集い、生きがいや役割を見いだす「居場所」づくりを考える「IBASHOフォーラムin県北」が15日、水戸市宮町の水戸エクセルで開かれた。基調講演や事例紹介のほか、県内で活動する各団体がブースを設け、参加者らと意見を交わした。

フォーラムは、パルシステム茨城栃木(水戸市)が主催。県南、県北の2会場で開かれ、この日の県北会場には65人が参加した。各地で「居場所」づくりに関わる団体が一堂に集まり、情報共有やネットワークの構築を目指す。

基調講演で、長寿社会文化協会(東京)の昆布山良則さんは、地域で支え合う拠点としての「コミュニティカフェ」に注目。全国の事例を紹介し、「身近な場所で誰でもつくれる。できることを持ち寄り、賛同する仲間を見つけよう」などとアドバイスした。

会場では子ども食堂や認知症家族の会、フリースクールなど多岐にわたる12団体の担当者が各ブースで活動を紹介。このうち学習支援を行う茨城大生は「勉強以外の面でも、大学生の目線で応援できる」とやりがいを述べた。

人や団体をつなぐ中間支援組織「セカンドリーグ茨城」理事長の横須賀聡子さんは「あくまでも主役は利用者」とし、「本人に居場所だと感じてもらう場所をつくるには、客にせず、一緒にやろうという姿勢が大事」と指摘した。

同県ひたちなか市の主婦、亀井ともみさんは「子ども食堂の活動へのヒントがもらえるのではないかと思い、参加した。幅広い内容を聞き、参考になった」と感想を話した。

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