横浜市消防局は15日、同日午後3時5分から約6分間、119番通報の受信ができなかったと発表した。システムの保守事業者が原因を調べている。一時停止中に、火災や重篤な救急要請事案の通報は確認されていないという。
市消防局によると、不具合が生じたのは、通報を受けたり、指令を行ったりするシステム。同2時56分に異常を知らせる警報が鳴り始め、確認していたところ全34回線が停止。非常用のバックアップに切り替え、同3時11分に復旧させた。今年3月に2回線が一時停止するシステム障害があったが、全回線が停止するのは2016年のシステム導入以降初めて。
不通の間に6件の通報があり、うち3件が救急搬送依頼で、2人は搬送を辞退した。搬送した女性は入院せず、すでに帰宅したという。
平中隆局長は「市民の皆さまに大きな不安を与えるものであり、今後このようなことが起こらないよう検証し、再発防止の徹底を図る」とコメントした。