【インドネシア】新首都の廃水処理、ドバイ社と覚書締結へ[経済]

ヌサンタラ首都庁は13日、ドバイのエンバイロルと、新首都の廃水処理システムの導入に向けて秘密保持契約を締結した(同庁提供)

インドネシアの東カリマンタン州に整備される新首都「ヌサンタラ」の行政機関、ヌサンタラ首都庁は13日、新首都の廃水処理システムの導入でアラブ首長国連邦(UAE)ドバイのリサイクル企業エンバイロルの関係者と覚書を締結する方針を明らかにした。

ヌサンタラ首都庁のアグン・ウィチャクソノ次官(資金・投資担当)が9日、訪問先のドバイで、エンバイロルとFOG(脂肪、油、グリース)を含む廃水処理に関する基準の制定に向け、秘密保持契約(NDA)を結んだ。

エンバイロルはこれまで、東ジャワ州スラバヤ市やバンテン州タンゲラン市のFOG処理にも協力している。

アグン氏はこのほか、UAEアブダビの政府系投資ファンドADQやUAEの再生可能エネルギー事業会社マスダールの関係者とも新首都への投資について協議した。空港と都市部を結ぶ海底トンネル建設や大規模太陽光発電パネルの設置などの官民連携(PPP)事業が、議題として挙がった。

今後、ヌサンタラ首都庁とUAEのエネルギー・インフラ省の間でも、投資分野で覚書を締結したい考えだ。

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