能デザインの御朱印 大野湊神社が授与開始 

能を題材にデザインした御朱印=寺中町の大野湊神社

 大野湊神社(寺中町)は15日に行われた市無形民俗文化財の神事能に合わせ、能を題材にデザインした御朱印の授与を開始した。初めての試みで、能への関心を高めてもらう。

 同神社では400年以上前から寺中神事能を奉納している。御朱印には能「花月」の主人公が弓を放つ姿と松の木が描かれている。授与は31日までで、初穂料は千円。河﨑智洋禰宜(ねぎ)(39)は「地域に愛着を持つきっかけになってほしい」と話した。

  ●春季例祭で披露

 15日の春季例祭では、金石宝生会と金沢能楽会の会員が素謡(すうたい)「岩船」や舞囃子(まいばやし)「西王母(せいおうぼ)」などを披露した。夜には「寺中の杜芸能祭」も行われ、住民が地元に伝わる民謡などに親しんだ。芸能祭は16日も行われる。

春季例祭で奉納される神事能=寺中町の大野湊神社

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