核ごみ文献調査に反対を 長崎・対馬 市民団体が街頭署名

文献調査に応募しないよう対馬市に求めるため署名する市民=同市厳原町

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定の文献調査に応募するかを巡り長崎県対馬市内で賛否が割れている問題で、反対派の市民団体「核のごみと対馬を考える会」は15日、応募しないよう市に求める署名を市内の街頭で募った。
 同市厳原、美津島両町の商業施設で同会メンバーが買い物客らに賛同を呼びかけた。目標は5千筆。6月に比田勝尚喜市長や初村久藏市議会議長に提出し、同趣旨の請願も市議会に出す。同会の上原正行代表(78)は「今後もデモ行進や講演会の開催を考えている。皆さんの意見を市長や市議会にしっかり届けたい」と話した。
 16日には、別の市民団体「文献調査に反対する市民の会」も美津島町のスーパーで街頭署名活動を計画している。
 選定に向けた第1段階の文献調査を巡っては、県建設業協会対馬支部など2団体が12日、賛成の立場から、応募を市に求める請願を市議会に提出する方針を決めた。

© 株式会社長崎新聞社