奥州・メイプルの運営会社が破産 資金繰り悪化で

大型商業施設「メイプル」=4月30日、奥州市水沢横町

 奥州市水沢横町の大型商業施設「メイプル」を運営する水沢クロス開発(資本金1千万円、千葉貢社長)は盛岡地裁水沢支部から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ北上支店によると、負債総額は2億9543万円。決定は11日付。

 水沢クロス開発は2004年設立。経営悪化した前会社から事業譲渡を受け、メイプルの運営を引き継いだ。

 メイプルは06年にリニューアルオープンしたが、19年2月には核店舗だったスーパーマーケットが撤退。同6月に別のスーパーマーケットが出店したが、新型コロナウイルス禍やテナント確保の難航などで資金繰りが悪化した。21年4月期決算は売上高8694万円、当期損失180万円を計上。繰越損失などもあって債務超過となっていた。

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