美術作家・速水さん地元で初個展 7キロの道のりでパフォーマンス 足利

地元で初の個展を開いた速水さん

 【足利】市出身の美術作家速水一樹(はやみずかずき)さん(26)の個展「道草のプラクティス」が、大久保町の大久保分校スタートアップミュージアムで開かれている。アートイベント「アシカガアートクロス」の一環。28日まで。

 速水さんは市内の高校を卒業後、筑波大と同大学院で構成学を学んだ。近年は着色した板や角材を接着せずに、路地や建築空間で即興的に組み上げるパフォーマンス作品を手がけている。

 初の地元での個展に向け、速水さんは制作の場である通5丁目のアトリエから、同ミュージアムまでの約7キロの道のりでパフォーマンスを実施。寄り道しながら4日間ほど歩き、トンネル、歩道橋、車が通れない細い路地などを見つけては、異なるサイズの部材を15分以内に組み上げることを約30カ所で繰り返した。会場では、その様子を写真と映像で紹介している。

 速水さんは「足利は昔ながらの路地が残る面白い街。作品を見て住人しか分からないような場所を発見してもらい、実際に歩いてほしい」と話している。

 午前10時~午後5時。入場料は募金制。(問)同ミュージアム0284.22.7868。

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