「たくさんの人に食べてもらいたい」 鹿沼南高生、育てた和牛を試食販売 宇都宮・鹿沼

来店客にとちぎ和牛の試食を勧める鹿沼南高の生徒

 【宇都宮・鹿沼】牛肉の品質を競う本年度の「県後継者・高等学校・大学校肉牛枝肉研究会」(JA全農とちぎ主催)に出品した鹿沼南高の生徒が13日、スーパー「フードオアシスOTANI鶴田店」で、自ら育てたとちぎ和牛の試食販売を行った。

 同研究会は毎年4月に開催。高校生による試食販売は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの実施となった。この日は同研究会に出品した宇都宮白楊、真岡北陵、那須拓陽の各高校の生徒たちもそれぞれの地域で店頭に立った。

 鶴田店では、精肉コーナーの一角に生徒が飼育した牛の写真を掲示。生徒たちは「鹿沼南高校で育てた牛肉です」などと来店客に積極的に試食を勧め、購入を呼びかけていた。

 同校食料生産科3年、吉井美穂菜(よしいみほな)さん(17)は「おいしいと言ってもらえるとすごくうれしくなる。育てたとちぎ和牛をたくさんの人に食べてもらいたい」と声を弾ませていた。

 4校の生徒が育てた牛肉は、フードオアシスOTANI全18店舗で今月から随時販売しており、売り切れ次第終了となる。

© 株式会社下野新聞社