初のB1チャンピオンシップ 広島ドラゴンフライズ 王者・千葉と互角の戦い

B1チャンピオンシップ・クォーターファイナルに初めて進出した広島ドラゴンフライズは、千葉ジェッツと1勝1敗で迎えた15日の第3戦。今季、最強の千葉相手に堂々たる戦いを演じました。

アウェイの千葉で迎えた第3戦。運命の一戦を前に、選手らは元気に会場入り。カギを握るゲームキャプテンの 寺嶋良 は…

広島ドラゴンフライズ 寺嶋良 選手
「寝られましたが、ぐっすり寝られたんですけど、後悔なく勝ちたいなと思います」

ファン
「ブラックシアーですね。きょうこそは活躍してくれると信じています」
「勝ちましょう、みんなで」

両チームとも序盤から気合の入った激しいディフェンスでロースコアの展開。広島、最初の得点はブラックシアー。きっちり3ポイントを決めると。宣言どおり序盤から激しくいった寺嶋が、富樫からスチールに成功。ブラックシアーがすかさず3ポイントを決めるなど、互角の接戦となります。

しかし、ブラックシアーのプレイがオフェンスファウルと判定され、流れが変わります。さらに、この判定に珍しくエキサイトした カイル・ミリング ヘッドコーチにテクニカルファウルが宣告され、第1クォーターで6点のリードを奪われます。

立て直したい広島ですが、リーグトップの攻撃力を誇る千葉に次々と3ポイントを許し、リードを広げられます。踏ん張りたいドラゴンフライズは、ここで 辻直人 。タフな3ショットをきっちり沈めます。

11点差を追う第3クォーター、アウェイの判定にも選手たちは負けません。ギアを上げた寺嶋が怒涛の攻撃。マークを外して、3ポイントを決めると、得意の鋭い動きで切り込むドライブを次々と決めます。さらに積極的に3ポイントを放ち、一気に2点差に迫ります。

そして、第3クォーター残り1分、船生誠也 のフリースローでついに1点差に迫ります。

しかし、ここで日本代表を引っ張る富樫がコートに戻り、タフな3ポイントをきっちり決めます。さらに切れ味鋭いレイアップ。一気に6点差をつけられ、底力を見せつけられます。第4クォーターに入っても千葉の攻撃はとどまることを知らず、最大17点差まで広がります。

しかし、最後まであきらめないチームは、ここから ドウェイン・エバンス のシュートタッチが合い始め、次々とゴールを奪い、3ポイントシュートも決めて再び追い上げムード。

10点差の残り1分40秒、オールコートの激しいディフェンスで全員でボールを奪いに行きます。最後まで激しく守り続け、富樫からスチールにも成功。このボールをエバンスが決めて、残り28秒で5点差まで追い上げ、最強・千葉を苦しめます。

しかし、反撃もここまで…。夢のチャンピオンシップは、惜しくもここで終わりましたが、へとへとになるまで戦う姿勢は感動を呼びました。

広島ドラゴンフライズ カイル・ミリング ヘッドコーチ
「とてもすばらしいです。多くファンのみなさんにこうやって恩返しできたのかなと思います。ありがとうございました。広島ドラゴンフライズ!」

寺嶋良 選手
「意地を見せたというか、勝ちたかったですし、その中でもこの1シーズン戦ってきて、何かしら残したいという気持ちが強くて、ただただ、負けるのは嫌だし、食らいついていきたいという気持ちがありました」

辻直人 選手
「本当にくやしい結果に終わっちゃったんですけど。2年ぶりのCSだったので、ぼく個人としてはすごく楽しかった。最後の最後までチームとしてはあきらめずに戦えましたし、40分戦えたことを誇りに思えますし、最高のチームだったと思います」

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