金沢駅の金沢港口(西口)にあるイベント広場で16日までに、カルガモの親子10羽が現れ、池を泳いだり、周辺を歩いたりする姿が駅利用者を和ませている。
カルガモの様子を毎日観察しているという加藤たか子さん(62)=糸田1丁目=によると、親鳥は2年前から同所に姿を見せるようになった。12日に加藤さんが広場を訪れたところ、ひな9羽が一緒だったという。
加藤さんは「元気に育ってほしい」と話した。
●金石港では卵5個
金石西1丁目の金石港の船だまりで16日までに、カルガモの卵5個が発見された。同所での産卵は2年連続で、釣り愛好者らが卵を温める親鳥の様子を見守っている。
卵は、船同士の接触を防ぐための緩衝材の上で見つかった。雑草の陰に隠れ、外敵からは見つかりにくくなっている。いしかわ動物園(能美市)によると、直射日光に当たる場所に産むのは珍しい。
毎日カルガモを観察している綾間弘さん(80)=金石西3丁目=は「昨年はふ化する瞬間を見逃したので、今年こそは見たい」と話した。