県高校総体前特集 バスケットボール女子 注目選手のライバルを紹介(1) 【大分県】

28日から始まるバスケットボールの県高校総体の組み合わせが決まった。女子は連覇を狙う大分を明豊、中津北、大分商業のシード校に加え、藤蔭が追う。

今回は注目選手を紹介するとともに、彼女たちの気になる選手を聞いた。

パワーフォワード 緒方梨乃(大分3年)

2005年6月24日生まれ、167cm、大分中学校出身

チームナンバーワンの得点源。体が強く、果敢に攻める姿勢でチームを盛り上げる存在でもある。リバウンダーとしても成長を見せていて、「特に得点に直結するオフェンスリバウンドの練習を頑張ってきた」と南九州四県対抗選手権(南九)でその成果を発揮した。ゴール下の彼女の頑張りによって全員が得点を意識できるチームへと成長している。「スタートから全力で突っ走れる試合ができるようになりたい。今年も県内で圧倒的に勝って全国でも結果を残す」と気合い十分だ。

気になる選手

永原琉衣(明豊2年)

南九の県予選決勝では、ポストプレーや0度からのシュートを決められてしまった。あと一歩の詰めの甘さがあった。次に対戦する機会があれば、しっかり抑えて、もっと得点差をつけて勝ちたい。チームとしても県高校総体で優勝するためにはディフェンスの強化が重要。どの試合も終盤に得点を許すことが多かったので、最後まで守り切る力や流れが相手に向いたときに落ち着いてプレーする精神力の強化など課題と思っている。

センター 永原琉衣(明豊2年)

2006年8月11日生まれ、172cm、折尾中学校出身(福岡県)

左利きのセンタープレーヤー。シュートがうまく、インサイドだけでなく外角からもシュートが狙える。ディフェンスリバウンドを取れば、自ら相手陣内にボールを運ぶこともできる器用さがある。南九ではインサイドプレーを封じられ、「思うようなプレーができなかった」。県高校総体では「チームの役に立ちたい」と泥くさいプレーをいとわず、「がむしゃらにプレーする」と誓った。1試合平均20得点を目指す。

気になる選手

吉岡彩(大分3年)

国体の県代表で一緒にプレーした。ドライブからのジャンプシュートがうまい選手。南九県予選でマッチアップすることはなかったけど、県高校総体ではゴール下でバチバチにやり合うと思っている。優勝するためには負けられない相手。インサイドで優位に立てば勝つチャンスは増える。しっかり抑えて、チームを勝利に導きたい。

オールラウンダー 窪田千潤(藤蔭3年)

2005年12月9日生まれ、166cm、姪浜中学校出身(福岡県)

チームの圧倒的な得点源であり、チーム得点の半分以上を決めることも多々ある。ベースライン(エンドライン)側からのドライブを得意とし、華麗なステップでリングにねじ込む。1対1に絶対的な自信を持ち、「複数人でマークされてもかいくぐる個人スキルを身につけたい」と得点力に磨きをかける。エースとして「チームが勝たなければ意味がない」との思いは強く、県高校総体ではノーシードからエンジン全開で勝利を目指す。

気になる選手

対戦するチーム全員

どこが相手でも、誰とマッチアップしても自分のプレーを信じて得点を狙うだけ。強い気持ちを持ってプレーすることが大事。南九県予選の準々決勝では、残り8秒で2点差を追う場面でシュートを外した。私のミスで負けた。ここぞという場面で決め切る精神的強さが必要だと思っている。これまで以上にワンプレーに対して集中したい。

(黒木ゆか)

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