2023年3月末での会員数、過去最高に 山形空港サポーターズクラブ・784社、5157人

 山形空港を利用する企業や個人事業主を対象とした同空港利用拡大推進協議会の「おいしい山形空港サポーターズクラブ」の会員数が2023年3月末で過去最高の企業784社、個人5157人となった。入会金や年会費は不要ながら、空港ビジネスラウンジの無料利用やレンタカー割引といった特典が魅力で、県は新型コロナウイルス禍からの空港利用回復につながっているとみている。

 事務所の所在地は県内外を問わず、個人事業主もクラブに入会できる。会員は、山形空港のビジネスラウンジのほか、羽田空港のパワーラウンジ、霞城セントラル(山形市)のコワーキングスペース「スタートアップステーション・ジョージ山形」を無料で利用できる。

 特典は多彩で、羽田便の10回乗り継ぎ利用か、名古屋便と札幌便の10回利用で2万円の助成金を受けられる。ほかに▽山形空港レンタカー30%割引▽同空港内レストランのアルコールメニュー10%割引▽名古屋(小牧)空港のアクセスバス片道無料―などがある。

 クラブは14年3月、国土交通省政策コンテスト枠による山形―羽田便の2往復運航開始と名古屋便の復活に合わせて創設された。会員は15年3月末の330社、814人から年々増え、20年3月末は751社、4256人に。コロナ禍で一時減ったものの、再び伸びている。

 今後、無料となる県内コワーキングスペースが増える予定で、協議会事務局の県総合交通政策課は「早くて快適な出張を応援する」としている。

 入会希望者は空港ホームページから届出書をダウンロードし、クラブ事務局の山形空港ビルに郵送かファクス、電子メールで送付する。問い合わせは事務局0237(47)3111。

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