モ~待ち切れない 鶴岡・月山高原牧場の放牧スタート

広々とした高原に向かって走り出す牛たち=鶴岡市・月山高原牧場

 鶴岡市の月山高原牧場で16日、繁殖牛の放牧が始まった。庄内地方の農家から和牛と乳牛の計134頭を預かり、約100ヘクタールの広々とした土地で管理、成育する。

 入牧式などが行われたこの日、酒田、鶴岡、庄内の3市町から和牛104頭を搬入し、事前に体重と体高を測定した。八つのグループに分けて区域を定め、順々に放たれた牛たちは勢いよく駆け出した。23日と来月1日にも入牧を予定している。

 月山畜産振興公社が牧場を管理し、毎年5~10月に放牧している。動き回ることのできる広々とした土地、豊富な牧草などが魅力で、昨年は体重が平均63キロ増加したという。同公社の沢川新治事務局長は「牧場で伸び伸びと丈夫な体をつくり、秋に自分の“家”に戻ってほしい」と語った。

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