大磯町教委、いじめ対応怠る 保護者の開示請求で「重大事態」認定 男児は昨年12月に転校

大磯町役場

 大磯町立小学校の高学年男児が同級生からいじめを受け、転校を余儀なくされていたにもかかわらず、町教育委員会がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していなかったことが明らかになった。町教委は「今後は起きないようにしていく。ただ今回認定しなかったことについては第三者委員会の調査で明らかになった上で受け止めたい」としている。

 町教委によると、男児は小学校入学の頃から複数の同級生からいじめを受け、2021~22年度には男児本人や保護者から申し出があった。学校側もその都度対応したとするが結果的にいじめはやまず、男児は「安心して学校に通えなくなった」と昨年12月に町外へ転校した。町教委は当初、「重大事態」とは認定しなかったが、今年4月に保護者がいじめの対応について情報開示請求を行った際、認定した。

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