福井県福井市は5月12日、地域づくり活動の資金をふるさと納税を活用して集める「ガバメントクラウドファンディング」事業の審査会を市企業局で行った。一乗谷朝倉氏遺跡のライトアップイベントでミニコンサート、日野川沿いで花火大会の開催を目指す2団体が、計画の内容を発表した。
福井新聞社などによるクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」を活用。地区ビジョンに掲げた活動や、新たな生活様式の推進に向けたまちづくり組織などのプロジェクトが対象となる。まちづくりや地域振興が専門の田中志敬・福井大学准教授ら5人が審査員を務めた。
一乗など周辺7地区の住民でつくる「夢・創造足羽会」は、一乗谷朝倉氏遺跡をろうそくで照らす「越前朝倉万灯夜」でコンサートを開く案を発表。市民の歌「わたしのまち ときめきのまち」を歌う「ダ・カーポ」を招き、北陸新幹線福井開業に向け魅力発信や認知度向上を目指す。「観光客増加につながり、皆さんの笑顔が戻ってくると信じている」とPRした。
日野川沿い4地区の団体は、花火大会を提案。過去3回の実施で、地区を超えた交流が生まれていることを紹介し、新幹線開業の機運醸成も図ると訴えた。
採択の可否を協議し、結果を各団体へ通知する。市は支援を希望する団体の2次募集を5月下旬から開始する。
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